ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

央では小幅な上げ下げを繰り返す場面も見られたが,月末では米利上げ見送りによる対ドルでのユーロ高を受ける格好で円も?1=126円水準へ低下した。2月は1日に$1=109.94円と前月末に続き,円が反発してスタートしたが,すぐに米景気が堅調さを示す米経済指標や米長期金利の上昇を受けて円売り・ドル買いが優勢となり,上旬は$1=110円水準での小浮動推移となった。中旬では,日経平均株価の上昇や米中貿易交渉の進展などへの期待感から,ドルが買われ,概ね$1=111円水準での展開となった。下旬でもこの動きは,日米株価の上昇や米中貿易交渉が決着に向かうとの見通しから継続,26日には$1=112.01円と2ヵ月ぶりの円安・ドル高水準となった。その後すぐに米連邦準備理事会(FRB)が利上げ見送り姿勢を公表したことで米長期金利が低下し,日米金利差の縮小を意識した円買いが優勢となったものの,円の基調にほとんど変化がなく,僅かな上げに留まった。28日には$1=111.87円をつけて越月した。2月の円の対ユーロの動きはほとんど変化がなく,上,中旬は?1=126円水準,下旬は?1=127円水準だった。英国の欧州連合(EU)離脱の動きにほとんど影響されることはなかった。3月は1日に$1=112.54円でスタート,4日に$1=113.03円と3ヵ月ぶりに円安・ドル高基準をつけると,その後は緩やかながらも反転し,月末にかけては$1=111円水準での展開となった。上旬は,米中貿易交渉が進展するとの期待から投資家が運用リスクを取りやすい雰囲気が広がったことで円売り・ドル買いが進んだが,中旬では,上昇したドルに対し,市場に「強すぎるドル」への警戒感が再燃したことで,一進一退の値動きとなった。14日に英議会が欧州連合(EU)からの離脱延期をEUに申請する動議を可決したことで,15日には円は$1=113円際まで後退するシーンが見られたが,下旬入りすると,20日に米連邦準備理事会(FRB)が年内の利上げ見送り方針などを示したことで円が買われ,25日には$1=110.91円と1ヵ月半ぶりの円高・ドル安水準となった。だが,月末では,米中貿易協議の進展への期待が広がったことで,ややドルが戻し,29日は$1=111.99円をつけて越月した。3月の円の対ユーロの動きは,対ドル同様,上旬の?1=128円水準の円安,下旬の?1=125円水準の円高となった。14日の英国の欧州連合(EU)からの離脱延期動議可決により,一時的な円安・ユーロ高が見られたが,長くは続かなかった。(6)2019年4月以降4月は1日に$1=112.10円でスタート,これが月間最高値となり,その後は円弱含みで推移,概ね$1=112~113円での展開となった。25日には$1=113.28円をつけ,大型連休直前に月間最安値をつけた。上旬は米雇用統計など米国経済の底堅さを示す経済統計を材料に$1=112円台後半をキープした。中旬も米経済指標の上向き傾向から米国景気の堅調さを意識した円売り・ドル買いが優勢となったことで,$1=113円台まで円安が進んだ。下旬でもドルの堅調さが目立った展開となった。米連邦準備理事会(FRB)は2019年に入り,利上げを休止する方針に転じ,3月には年内の利上げを見送る姿勢を示したにもかかわらず,ドルへの資金流入が継続し,欧米のイースター休暇明け後には,上記通り,25日には$1=113.28円をつけ,4ヵ月ぶりの円安・ドル高水準となった。26日には米株安から,$1=112.85円をつけて越月した。4月の円の対ユーロの動きは,対ドルとは反対に上旬で円安・ユーロ高となり,下旬では円高・ユーロ安となった。下旬での円高・ユーロ安は欧州景気の減速を懸念したユーロ売りが出たためであった。5月は我が国では連休明けの7日に$1=111.69円でスタート,これが月間最安値となり,前月とは反対に,その後は主として米中協議を-41-鉱山第778号2019年8・9月