ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

概要

鉱山2019年8・9月号

表1金価格推移表（為替相場付き）日本山元建値（円/ｇ）ロンドン市場後場（＄/ｔｏｚ）為替相場（注）平均最高最低平均最高最低（円/￡）（円/$）(円/ユーロ）2014年平均4,328.68 (12/10)4,751 (6/2)4,1141,266.194 (3/14)1,385.00 (11/5)1,142.00178.21106.85141.922015年平均4,546.47 (1/23)4,976 (12/15,18)4,1781,160.115 (1/22)1,295.75 (12/17)1,049.40189.10122.05135.812016年平均4,378.16 (3/11)4,686 (1/15)4,1131,248.341 (7/6)1,366.25 (1/5)1,077.00151.72109.84121.832017年平均4,561.67 (9/15)4,745 (1/26)4,3951,257.127 (9/8)1,346.25 (1/3)1,151.00148.51113.19128.172018年平均4,530.95 (1/5)4,821 (8/16)4,1751,268.300 (1/25)1,354.95 (8/17)1,178.40151.48111.43131.922018年(h30)1月4,772.74 (5)4,821 (31)4,7141,331.666 (25)1,354.95 (9)1,311.00157.40111.86136.832月4,653.42 (2)4,771 (28)4,5701,331.525 (15)1,352.45 (9)1,314.10155.11108.96134.963月4,550.67 (27)4,622 (19)4,4851,324.657 (26)1,352.40 (1)1,307.75152.15107.07132.384月4,641.60 (19)4,687 (2)4,5691,324.657 (18)1,351.45 (30)1,313.20155.53108.44133.575月4,624.25 (11)4,671 (30)4,5691,303.026 (11)1,324.35 (18)1,288.30151.91110.74131.196月4,563.71 (15)4,648 (29)4,4581,281.567 (14)1,302.75 (29)1,250.45150.22111.03129.937月4,461.71 (13)4,544 (31)4,3851,238.525 (9)1,262.05 (19)1,217.55150.66112.38131.668月4,318.00 (1)4,419 (16)4,1751,201.245 (1)1,219.00 (17)1,178.40147.11112.08129.89月4,339.11 (21)4,400 (10)4,2881,198.473 (13)1,209.80 (27)1,185.40150.05112.91131.9310月4,433.05 (24)4,480 (11)4,3321,215.393 (23)1,235.95 (9)1,185.55150.83113.82131.1311月4,474.48 (5)4,515 (13)4,4261,220.945 (5)1,232.25 (13)1,202.10150.29114.36130.2912月4,538.70 (12)4,570 (3)4,4941,247.924 (28)1,279.00 (3)1,230.30146.46113.51129.422019年(h31)1月4,552.79 (31)4,646 (10)4,5091,291.745 (31)1,323.25 (21)1,279.55144.79109.98125.962月4,710.42 (20)4,816 (7)4,6381,320.065 (20)1,343.75 (11)1,306.40147.61111.38126.83月4,680.25 (1)4,745 (29)4,6301,300.898 (25)1,319.55 (5)1,283.80150.64112.24127.184月4,645.15 (11)4,696 (24)4,6001,286.445 (10)1,305.45 (23)1,269.50149.66112.73127.07(r元）5月4,563.74 (14,15)4,602 (29)4,5291,283.948 (15)1,299.10 (2)1,270.95144.79110.86124.35( )内は日付。（注）三菱UFJ銀行TTS相場｡動きとなったが，28日にはややドル高に振れたことで$1,317.85と上旬以来の安値をつけて越月した。3月は1日に$1,311.25でスタート，上旬にかけては，ドルが対ユーロ，対円で下げたため，金価格は反発し，概ね$1,320～1,330で推移した。中旬前半では，$1,320水準での展開となった。トランプ米大統領による，同政権の相次ぐ重要閣僚の解任発表から米国の保護主義的な姿勢が強まるとの懸念が広がったことで，金価格はあまり下押しせず，底堅い動きとなった。その後，中旬後半から下旬にかけては，すぐに米連邦準備理事会（FRB）による米利上げ観測が台頭してドル高基調となり，$1,310水準近辺まで下落したが，月末では，反対に為替相場がドル安基調へ転換したこと，さらには米国が英国でのロシア元情報機関員の暗殺未遂でロシア外交官を追放し米ロ対立が深まるとの思惑から，「安全資産」とされる金が買われたことで，26日には$1,352.40と1ヵ月半ぶりの高値をつけた。しかしながら，30日にはドルがやや戻したこともあり，$1,323.85と下落して越月した。（2）2018（平成30）年4～6月4月は3日に$1,336.60でスタート，4日に米株価下落から一時的に上げるも，すぐに沈静化，上旬では$1,330水準前後での小動きとなった。中旬では，米中貿易摩擦への警戒感から投資家のリスク回避姿勢が強まり，金に資金が流入したことで上昇し，$1,340～1,350での推移となった。この間，米英仏軍によるシリア攻撃があったが，金価格への影響はほとんどなかった。シリア攻撃後は，その攻撃が限定的だったとの受け止めから中東情勢への警戒感がいったん後退，金は利益確定売りが先行し，16日から20日にかけて，$1,350水準から$1,330水準へ緩やかに低下した。さらに，23日以降も，ドル高を背景に軟調に推移し，$1,330水準から$1,320水準へ下落した。この間，27日に開かれた朝鮮半島での南北首脳会談での融和演出も地政学的リスク後退を連想させ，「安全資産」とされる金の売り材料となった。30日には，$1,313.20まで下げ，約1ヵ月ぶりの安値圏で越月した。5月は1日に$1,309.20と約4ヵ月ぶりの安値をつけてスタートした。上旬では，米国の利上げが加速するとの観測が強まり，金利のつかない金は売られ，概ね$1,310前後で弱含み推移となった。しかし，中旬前半は，米ドルが主要通貨に対－31－鉱山第778号2019年8・9月