ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

概要

鉱山2019年8・9月号

［11日］宇宙航空研究開発機構（JAXA）は，探査機「はやぶさ2」が地球から約2億4千万km離れた小惑星「りゅうぐう」へ着陸し，地中からの試料の採取に成功したとみられると発表した。［17日］資源エネルギー庁は，平成31年度「地熱発電の資源量調査・理解促進事業費補助金（理解促進事業に係わるもの）」（二次公募）に係わる補助事業者について，次のとおり採択事業者を決定したと発表した。採択事業者1実施地域：北海道弟子屈町事業者名：弟子屈町2実施地域：新潟県妙高市事業者名：基礎地盤コンサルタンツ㈱，㈱大林組3実施地域：群馬県赤城山地域事業者名：東京電力ホールディングス㈱［18日］資源エネルギー庁は，2019年3月末時点の再生可能エネルギー発電設備の導入状況を公表した。固定価格買取制度導入後の再生可能エネルギー発電設備の導入量は，累計で4,781万kWとなった。このうち太陽光発電設備は4,457万kWで93.2％を占める。固定価格買取制度導入後の再生可能エネルギーの設備認定容量の累計は9,774万kW（うち太陽光発電設備は7,914万kW）。［海外関係事項：業界］［1日］PT Freeport Indonesia（PTFI）社のGrasberg銅金鉱山の操業を行っているFreeportMcMoRan社（米）は，地下新鉱床ゾーン（GrasbergBlock Cave）の採掘を開始し，露天採掘から坑内採掘への完全移行計画の重要なマイルストーンを達成したと発表した。また，露天採掘地域を拡大し，露天採掘終了時期を2019年第2四半期から第3四半期もしくはそれ以降まで延長することも併せて発表した。［1日］Gold Fields社（英）とGold Road社（豪）のジョイントベンチャーで建設が進められていた西オーストラリア州Gruyere金鉱山において，はじめて金インゴットが生産されたと報告された。［1日］Barrick Gold社（加）及びNewmontGoldcorp社（米）は，両社が米ネバダ州で運営している金鉱山事業を統合する新会社Nevada Gold Mines社を設立した。この合弁会社はBarrick社が61.5％，Newmont Goldcorp社が38.5％を保有する。［1日］先々月の5月29日，中国の工業情報化部のウェブサイトで，「鉛蓄電池業界への規範条件（2015年）」の要求に適合しない7社を合格会社リストから取り消すと発表した。［1日］中国の羅平亜鉛電気株式有限公司傘下の徳栄鉱業有限公司・金坡鉛亜鉛鉱山は，6月16日付けで「安全生産許可証」が期限満了となり生産停止していたが，29日に新しい「安全生産許可証」を取得し，操業を再開した。［1日］インドネシア国営錫鉱業会社PT Timah社のAmin Haris Sugiarto事務局長は，6月30日にBangka Belitung州西Bangka県Muntokに建設した新規錫製錬所の商業運転を7月末に開始することを明らかにした。［2日］中国有色鉱業集団の子会社である中国有色金属建設株式有限公司（中色株式）は，シンガポールで上場し，マダガスカルにあるレアアース事業の請負業者であるISR Capital社と覚書を締結した。中色株式は，レアアース製品を優先的に購入できる権限を保有することとなる。［2日］B2Gold社（加）は，保有するニカラグアのEl Limon鉱山，La Libertad鉱山及びPavon金プロジェクトをCalibre Mining社（加）に対し100百万加ドルで売却し，Calibre Mining社の株式31％を保有することを決定した。［3日］中国・雲南省の生態環境省発展改革委員会，産業情報技術省等9つの省庁が共同で「使用済鉛蓄電池による汚染対策に関する通達」を発表した。同省政府は，使用済鉛蓄電池による汚染対策を厳格化，生産者責任拡張制度を実施し，使用済鉛蓄電池の回収処理率を引き上げ，不正な処理行為による環境汚染を抑制し，環境リスクを予防・管理する予定。［4日］カザフスタンの産銅企業大手KAZMinerals社と中国有色金属建設（NFC）社は，NFC社がカザフスタンのKoksay銅プロジェクトの権益19.4％を70百万米ドルで取得する取引を完了したと発表した。［7日］中国の湖南江冶電気機械科学技術株式有限公司は，アゼルバイジャンのAzmonbat社と鉛蓄電池スクラップの破砕・分離・選別に係る請負契約を締結した。［8日］Pan American Silver社（加）は，OrexMinerals社（加）と，メキシコDurango州に保有するSandra Escobar銀プロジェクト開発に関するジョイントベンチャー契約に調印した。［8日］Bear Creek社（米）は，2019年第2四半期末から第3四半期初頭にかけて予定されていたCorani銀プロジェクト（ペルーPuno州）の鉱山建設が2020年上半期となる見通しを明らかにした。－261－鉱山第778号2019年8・9月