ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

主な出来事(2019年7~8月)[7月出来事][協会・業界関係事項][1日]電源開発は,宮城県大崎市高日向山地域において将来の地熱発電所開発を目指し,小口径調査井掘削調査を開始したと発表した。高日向山地域は,設備更新工事を進めている鬼首地熱発電所に隣接する地点であり,2018年度に地表調査を実施している。地表調査の結果に基づき,今年度は小口径調査井を掘削し,地熱資源の賦存を確認していく。尚,本調査(2019年度分)は,JOGMECの平成31年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業に採択されている。[1日]三菱マテリアルは,連結子会社である三菱電線工業の平角マグネットワイヤ(商品名「MEXCEL R(メクセルR)」)に関わる事業につき,本年10月1日付(予定)で同社から譲受する旨の事業譲渡契約を本年6月26日に締結したと発表した。[1日]JFEミネラルは,飯豊鉱業所の珪砂事業を2019年6月末日をもって終了したと発表した。今後は鉱山設備の撤去,採掘跡地の緑化工事等の閉山に向けた作業を進めていく。[1日]三井金属は,MOF(Metal OrganicFrameworks:金属有機構造体)を活用した新規機能材料を開発するAtomisに出資したと発表。同社は,中期経営計画「19中計」において市場共創型の事業体を実現するために「成長基盤の変革」を掲げ,将来への布石作りとして新事業の創出に取り組んでおり,この一環としてコーポレート・ベンチャーキャピタルを通じ,同社と事業シナジーが見込まれる国内外の有望なベンチャーへの出資を行っている。[2日]三菱マテリアルは,子会社のユニバーサル製缶社が公正取引委員会から独占禁止法に基づく排除措置命令(案)及び課徴金納付命令(案)に関する意見聴取通知書を受領したと発表。本件は,2018年2月に飲料用空缶の取引に関し,独占禁止法違反の疑いがあるとして公正取引委員会の立ち入りを受けたもの。[8日]三菱マテリアルは,東谷鉱山が2018年12月13日から15日までの間,既に廃止した火薬類製造設備を,火薬類取締法の許可を受けることなく使用して火薬類(硝安油剤爆薬)を製造したこと及び当該行為を適切に監督していなかったことに対し,九州産業保安監督部から厳重注意を受けたと発表。[11日]三井金属は,四輪向けガソリンエンジン用GPF(Gasoline Particulate Filter)触媒を開発したと発表。GPF触媒は四輪向けガソリンエンジンから排出されるカーボン系パーティクルを捕集するもので,当該触媒はこの捕集性能に優れており,さらに高い浄化特性を有している点を高く評価され,2022年から量産車へ採用されることとなった。[25日]石原産業は,NEDOと高砂熱学工業,東京電力エナジーパートナー,森松工業,日野自動車,産業技術総合研究所,羽村市とともに,100℃以下の低温廃熱が利用できる蓄熱材を約12t利用した蓄熱システムの本格実証試験を2019年7月から開始したと発表。石原産業は,四日市工場の酸化チタンを乾燥させる工程で,上流側の高温の酸化チタンから発生する熱を蓄熱材に蓄熱し,下流側の比較的低温の酸化チタンへ放熱し乾燥に用いることで,既存の加熱用蒸気の消費量を削減する。[26日]DOWAホールディングスは,米国で使用済み自動車排ガス浄化用触媒の集荷・販売を行う,連結子会社のKEY METAL REFINING, LLC(以下,KMR社)を解散すると発表。2018年12月期が大幅な赤字決算となったことから債務超過の状態となり,資金難の状況にあることや,今後,損失を解消する見通しが立たないため。尚,KMR社の事業は,連結子会社のDOWA METALS & MINING AMERICA, INC.により継続する。[31日]三菱マテリアルは,銅加工事業を行う連結子会社の三菱伸銅と2020年4月1日を効力発生日として吸収合併すると発表。[国内関係事項][1日]政府は,韓国への輸出規制を厳しくするため,半導体材料の審査を厳密にし,安全保障上の友好国の指定も取り消すと発表した。韓国政府は対抗措置の検討を表明し,半導体大手SKハイニックスは工場の操業継続への懸念に言及した。[1日]NEDOは,超臨界地熱資源への調査井掘削の検討に向け,超臨界地熱資源の存在の可能性が高いと想定される地域で地表調査を追加実施する。本調査を通じて超臨界地熱資源の分布,性状,規模などを把握し,超臨界地熱発電技術研究開発事業の補強・加速を図る。鉱山第778号2019年8・9月-260-