ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

写真4本山坑水処理場前にて写真6 50mロータリーキルン全景写真5苫小牧西部工業地帯受託した産業廃棄物は50mロータリーキルンで800℃以上の温度で焼成され,排ガスは二次燃焼炉にてDXNsを分解した後,急冷塔,バグフィルター,洗浄塔を通しクリーンなガスとして大気に排出されます。また,焼却残渣および排ガス処理の過程で生じた殿物は,セメント会社へ運搬しセメント原料としてリサイクルされており,ゼロエミッションを達成しています。また,同社は,低濃度PCB処理業者として北海道内初の認定を得ており,低濃度PCB絶縁油を二次燃焼炉に吹き込むことで処理し,トランス類などの低濃度PCB廃棄物は,固定床炉にて加熱分離処理しています。JX金属苫小牧ケミカル㈱は100年の歴史を誇るJX金属㈱の非鉄製錬技術を背景に,永年に渡る硫酸製造と微量有価金属の回収事業により培った技術が,普通産業廃棄物はもとより,有害物質を含む特別管理産業廃棄物の適正処理に活かされていることを強く感じました。見学後,バスで支笏湖に向かい,昼食を取った後新千歳空港での解散となりました。最後に,2日間に渡り多くの施設を見学させていただき,現場勉強会を大変有意義に過ごすことができました。今回の現場勉強会の開催を快くご承諾いただき,また,懇切丁寧にご説明くださった豊羽鉱山㈱,JX金属苫小牧ケミカル㈱の皆様に参加者一同この場を借りて厚く御礼申し上げます。-245-鉱山第778号2019年8・9月