ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

た。(5)「亜鉛合金ダイカストの高靭性化鋳造プロセスの開発」(新規)サトウ鋳造技術研究所佐藤健二本研究は亜鉛ダイカスト鋳造時のガス低減に効果的な技術開発を行い,高靭性・高耐食性化の機能性付与によって新たに需要開拓を図ることを目的とする。本年度は,凝固形態が異なる2種類の市場用合金を選定し,鋳造実験を行い,欠陥の生成条件について検討した。鋳造条件と金型方案の欠陥生成への影響度を調査した。欠陥の種々の評価法を調べ,発生欠陥を定量化し,最適評価法を確立した。湯流れシミュレーションを参考に試験片形状と金型方案を決め,2種類の欠陥検出用金型の試験片形状と金型方案を調査した。7.機関誌・資料(1)機関誌「鉛と亜鉛」webマガジン「鉛と亜鉛」を,年4回発行した。海外情報として国際鉛亜鉛研究会,国際亜鉛協会より入手した情報を掲載した。また,読者から提供された写真を表紙に掲載するなど,読者参加型の双方向での機関誌作成に努めた。(2)その他鉛亜鉛需要開発センターのホームページ等を都度,更新している。国際鉛亜鉛研究会,国際亜鉛協会が発表しているプレス・リリース等を都度翻訳し,会員各社に発信した。webマガジン化前の小冊子として保管している機関誌『鉛と亜鉛』を,保存性を高めるために電子ファイルとしてアーカイブ化することに着手した。8.その他(1)使用済鉛蓄電池の輸出問題に関する取組み2017(平成29)年6月に省令改正が実施され,使用済鉛蓄電池の輸出承認認可が厳格化された。その後の輸出入状況を監視し,毎月のデータを関係省庁に報告してきた。2018(平成30)年12月には韓国におけるスラグ廃棄に関する環境基準が日本の基準に満たないため,新規の輸出申請は承認しないと判断された。これを受けて年明けには輸出量が1千トンを切り,その後も漸減している。今後も動向を注視していくと共に,鉛の国内循環に業界一丸となって取り組んでいく。(2)家庭用据置型鉛蓄電池の普及促進「家庭用据置型鉛蓄電池システムの製造・販売」事業に対し,非鉄製錬の鉛リサイクルの立場からアドバイス,要請等の協力をし,経済産業省の関連部署へも鉛蓄電池利用促進をアピールするなど,鉛蓄電池の需要拡大を目指した。以上-227-鉱山第778号2019年8・9月