ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

鉛亜鉛需要開発センターの動向2018(平成30)年度事業報告日本鉱業協会鉛亜鉛需要開発センター1.鉛部門鉛遮音・遮蔽板委員会で医療用,原子力設備用の遮蔽用途,その他の産業用の需要動向調査ならびに販売データ解析を実施した。現場見学として日本原子力研究開発機構のJ-PARCセンターを見学して,委員会メンバー会社で知見の向上と共有化に努めた。昨年度作成した鉛複合板のPR資料を見直し,宣伝・普及促進に努めた。(1)鉛遮音板・遮蔽板の需要開発全国鉛管鉛板工業協同組合会員会社を含む鉛遮音・遮蔽板委員会を2ヶ月に1回開催し,会員各社の知見とレベル向上につながる活動を主体に実施した。1医療用遮蔽用途の鉛板の需要動向調査と販売データ解析国土交通省の建築着工統計調査報告データから需要予測を実施した。昨年度解析した結果から,医療用鉛板の需要は2ヶ月前の建築着工総床面積との相関が高いことが判明したので,その相関をとり続けた。直近は相関係数が小さくなり,競合材料の参入が懸念される。2遮蔽用途の応用事例として施設見学を実施10月17日に日本原子力研究開発機構原子力科学研究所のJ-PARCセンターを見学し,中性子利用の最先端技術に関する知見を高めた。参加者は24名であった。3鉛複合板PR資料のレビュー2017(平成29)年度に作成したPR資料「放射線遮蔽用途向け鉛製品について」に関して,発行後半年たった時点で各社の状況をヒヤリングした。利用状況はまだ活用促進の余地はあるが,活用したことへの顧客の反響は好意的な感触であった。資料については微修正に留め,活用をさらに促進することとした。(2)全国鉛管鉛板工業協同組合の活動テーマに対するサポート全国鉛管鉛板工業協同組合の会員各社から,現場での災害,ヒヤリハット事例を収集,整理し,各社にて共有することで類似災害発生防止に努めた。(3)鉛蓄電池関連,その他電池工業会,産業車両協会等の鉛利用関連団体とのコンタクトを強化し情報交換に努めた。また,ヨーロッパにおける鉛蓄電池の動向,REACH規制,ELV(廃車)指令といった規制等の動向について,国際鉛協会(ILA)と情報交換を実施した。2.ダイカスト用亜鉛合金部門今年度は新たに「亜鉛合金ダイカストの高靱性化鋳造プロセスの開発」をテーマとして取り組み,鋳造時のガス起因による欠陥を低減し高靱性化・高耐食性化を目指した。(1)ダイカスト用亜鉛合金委員会1サトウ鋳造技術研究所の佐藤健二氏を委員長に亜鉛ダイカストメーカー,亜鉛合金製錬会社のメンバーからなるダイカスト用亜鉱山第778号2019年8・9月-224-