ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

住友金属鉱山㈱技術本部評価技術部新居浜評価技術室★(8)複合酸化物の組成分析精度向上の検討DOWAテクノロジー㈱西部テクノセンター(9)Ta鉱石中の主成分・不純物分析方法の改善三井金属鉱業㈱基礎評価研究所三池分析技術センター(10)RoHS2追加規制物質の分析技術確立三菱マテリアル㈱中央研究所分析評価研究部(11)ISO/TC183国内委員会報告JX金属㈱★印:日本鉱業協会賞受賞☆印:日本鉱業協会分析部会賞受賞標準化スに係る分担で合意した。担当は日本鉱業協会:ローマテリアル,日本伸銅協会:プロダクト,フェロアロイ協会:ローマテリアルの内フェロニッケル部分である。その後,2016(平成28)年4月に伸銅協会より担当の継続が困難である旨,申出があり,関係者で打合せした結果1)経産省とも相談しながら審議団体の引受先探しを継続する,2)引受先が決まるまで公的な位置づけは変更しない,3)ISOの投票活動は鉱業協会が関係企業の意見を聴取等して伸銅協会担当分を代行する,こととなった。2018(平成30)年度は新たにISO 23163(ニッケル及びニッケル合金-精製ニッケル-サンプリング)が発行された。日本は,DIS段階において本規格案の対象範囲が明確でないとのコメントを出し,その後日本のコメントに対する対応が行われたことから,FDIS投票では賛成票を投じた。その他,定期見直しや新業務項目提案,コンビナー再任投票等について関係各社の意見を取りまとめ,投票を実施した。分析部会を中心として,2018(平成30)年度も国際標準化(ISO)活動及びJISの制定・改正活動を中心に標準化の取り組みを行った。Ⅰ国際標準化(ISO)活動1 ISO/TC18(亜鉛及び亜鉛合金)(10規格)2006(平成18)年度にTC18における全ての課題が解決され,休会中である。現在は投票活動のみ行っている。2 ISO/TC155(ニッケル及びニッケル合金)(31規格)フランスを中心に近年活動が再開されている。本専門委員会の国内窓口を一元的に担当する組織はないため,2015(平成27)年1月に日本鉱業協会,日本伸銅協会及びフェロアロイ協会の3団体は経産省担当官らの立会いの下で,ISO/TC155が扱っている各ISO規格のメンテナン3 ISO/TC183(銅,鉛,亜鉛及びニッケルの鉱石並びに精鉱)(27規格)銅,鉛,亜鉛やニッケルの精鉱(一部鉱石)は,荷揚げ時に秤量,水分及び分析測定用試料のサンプリングを行い,水分測定,買鉱対象成分及びペナルティー成分の分析を行い,その結果から売買価格が決定される。一般的に,秤量,サンプリング,水分測定,成分分析用の試料調製作業については,製錬所(荷揚げ者)が実施する。鉱山側は,契約したスーパーバイザーにより,設備(秤量器,オートサンプラー,乾燥機及び粉砕機等)の能力や管理状態並びに作業の手順やその実施状況を確認する。一方,買鉱対象成分及びペナルティー成分分析については,同一のサンプルを製錬所側と鉱山側の両者で分析する。両者の分析結果が定められた差より小さければ,その平均値により品位が決定される。定められた差より大きい場合は,第三者分析機関(審判分析所)で分鉱山第778号2019年8・9月-172-