ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

一般講演の内容は以下の通り。1.小名浜製錬所の石膏プラント冷却洗浄塔更新小名浜製錬㈱・小名浜製錬所2.熱流体解析による焼却炉の耐火物寿命延長についてJX金属環境㈱3.日向製錬所操業形態の変化に伴う操業改善について㈱日向製錬所4.秋田製錬におけるセレン回収について秋田製錬㈱5.最近の焙焼硫酸工程における諸改善について東邦亜鉛㈱・安中製錬所6.八戸製錬所における焼結工程での最近の諸改善八戸製錬㈱・八戸製錬所7.直島製錬所における最近のアノード改善について三菱マテリアル㈱・直島製錬所★8.MCLE脱Fe澱物のNi品位低減について住友金属鉱山㈱・ニッケル工場9.高Sbアノードを用いた鉛電解精製について小坂製錬㈱・小坂製錬所★10.佐賀関硫酸工場におけるガス洗浄冷却設備の増強についてパンパシフィック・カッパー㈱・佐賀関製錬所11.細倉鉛製錬における高濃度フッ素廃水処理の改善細倉金属鉱業㈱★印:日本鉱業協会賞受賞分析Ⅰ銅,鉛及び亜鉛精鉱のサンプリング,化学分析及び物理試験の国際標準化(ISO/TC183国内委員会活動)1銅,鉛及び亜鉛精鉱中の銀,ひ素,カドミウム及びふっ素定量方法に関する国際標準化経済産業省から助成を得て,2018(平成30)年度から新たに「銅,鉛及び亜鉛精鉱中の銀,ひ素,カドミウム及びふっ素定量方法に関する国際標準化」に取り組むこととした。日本の非鉄製錬業界は,原料である精鉱のほとんどを輸入に頼っており,これらの円滑な国際取引のためには,日本のJIS法や実施法を基にした適切なサンプリング及び主成分やペナルティー成分の分析方法の国際規格を制定することが極めて重要な事項である。これまで日本鉱業協会分析部会では,銅,鉛,亜鉛及びニッケルの精鉱分野の国際規格制定及び改正の審議を行っている技術委員会であるISO/TC183に参加し,サンプリング法や銅,鉛,亜鉛精鉱の買鉱対象成分(銅,鉛,亜鉛及び金,銀)のISO法にJIS法や日本の製錬各社の実施法を採用させることに成功してきた。現在ISO/TC183では,ペナルティー成分(ひ素,ふっ素,水銀,カドミウム等)や銀の湿式分析法等の分析方法の検討を各WGや各SGで行っている。これらの分野については,これまでの精鉱のサンプリング法や買鉱対象成分の分析法と異なり,国内各製錬所の分析方法が統一されておらず,JIS法についても必ずしも整備された状況とはなっていない。そこで,分析部会では国内各製錬所での分析方法等の調査,共同実験を通じた分析法の検証や分析精度の把握を行って国内の統一法を確立し,それをJISや協会法として標準化するとともに,国際標準であるISOにも反映させることを目的とし,継続して活動を行っている。-167-鉱山第778号2019年8・9月