ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

姿を実現する成長基盤の変革を目指す。6.東邦亜鉛製錬事業部門は,急激な金属相場の下落,買鉱条件の悪化,加工費の負担増,西日本豪雨の影響や銀の減販などから大幅な減益となった。徹底的なコストダウン及び品質向上のためのプロセス改善に取り組んでおり,特に電力の大幅アップに対する技術改善やエネルギー改善を行った。継続して工程効率化対策や省エネルギー対策に取り組んでいる。また,素材,製錬等の技術をベースとした鉱石中の未回収有価金属の再資源化技術の研究開発を行っている。環境リサイクル事業部門は,使用済みニカド電池の処理や硫酸リサイクルなど,その他のリサイクル事業については減収となった。低品位かつ難処理原料からの有価金属回収に取り組んでいる。Ⅱ.操業特記事項1.銅製錬所2018年度の電気銅生産は,前年比5.6%増の1,571.3千t/年となった。各社の操業上の特記事項は次の通り。(1)小名浜製錬小名浜製錬所2018年10月20日~2018年11月13日まで定期修理を実施した。(2)日比共同製錬玉野製錬所2018年11月1日~12月6日まで定期修理を実施した。(3)三菱マテリアル直島製錬所2019年2月13日~2019年3月15日まで定期修理を実施した。(4)住友金属鉱山東予工場2018年度は,大型定期修理なし。(5)パンパシフィック・カッパー佐賀関製錬所2018年度は,大型定期修理なし。2.亜鉛・鉛製錬所2018年度の亜鉛生産は,前年比0.5%減の521.2千t/年となった。2018年度の鉛生産は,前年比2.6%減の194.3千t/年となった。各社の操業上の特記事項は次の通り。(1)秋田製錬飯島製錬所2018年7月21日~2018年8月7日まで定期修理を実施した。(2)東邦亜鉛安中製錬所2018年7月23日~2018年8月6日まで定期修理を実施した。(3)神岡鉱業亜鉛製錬工場2018年9月8日~2018年10月15日まで定期修理を実施した。(4)八戸製錬八戸製錬所2018年9月14日~2018年11月5日まで定期修理を実施した。(5)彦島製錬彦島製錬所2018年9月29日~2018年11月17日まで定期修理を実施した。(6)神岡鉱業鉛リサイクル工場2018年6月11日~2018年7月1日まで定期修理を実施した。(7)三井金属鉱業竹原製煉所2018年3月26日~2018年5月14日まで定期修理を実施した。(8)細倉金属鉱業2018年度は,定期修理を実施していません。(9)東邦亜鉛契島製錬所2019年3月3日~2019年3月23日まで定期修理を実施した。Ⅲ.銅スラグ,フェロニッケルスラグ,亜鉛スラグの拡販対応1.非鉄スラグ製品の製造販売管理ガイドラインの改正と外部機関による審査日本鉱業協会は,非鉄スラグ製品に関するトラブル発生の防止対策として2005年9月にスラグ製品販売管理ガイドラインを作成して対応してきた。その後,環境安全品質が規定され且つ,昨今のスラグ問題に対応するため,2015年度に「非鉄スラグ製品の製造販売管理ガイドライン-165-鉱山第778号2019年8・9月