ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

3.現場担当者会議日本鉱業協会は2018(平成30)年6月13日~15日に現場担当者会議を開催し,講演会及び見学会を通じて資源開発分野での会員会社及び関連団体による技術交流を図った。濱井昴弥会議参加人数:168名(3)と(6)は2018(平成30)年度日本鉱業協会賞3.1講演会(6月13日会場:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター)下記8件の講演が行われた。(1)ペルー共和国におけるグラスルーツ探鉱事例と許認可の複雑さSumitomo Metal Mining Peru S.A.島倉広至,藤波智仁Mineral Resource Division,Sumitomo MetalMining Co.,Ltd.,日浦一(2)ティサパ鉱山の深部操業に対する通気諸改善DOWAメタルマイン㈱金光隼哉(3)ミリ波帯のレーダ装置を用いた斜面監視技術について日鉄鉱コンサルタント㈱出口知敬杉山智之,岸丸宗丸日鉄鉱業㈱池上三四郎(4)Centinela銅鉱山Tesoro Centralピットにおける崩落への対応と数値解析の適用事例丸紅㈱植田武,木原靖,土屋大介(5)ワンサラ鉱山難処理鉱への取り組み三井金属鉱業㈱久保泰政サンタルイサ鉱業㈱菅原亜希也(6)佐々連抗水の自然流下処理試験について住友金属鉱山㈱伊藤寿章,藤原定行西内一夫,高橋義弘,田中弘之(7)人形峠鉱山抗水処理に向けてのMn酸化菌研究の紹介国立研究開発法人日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センター福山賢仁小原義之(8)JOGMECにおける自然力活用型坑廃水処理調査研究の進捗について独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構3.2見学会(6月14日~15日)見学箇所・軍艦島・池島炭鉱見学会参加人数14名製錬Ⅰ.非鉄各社の概況1.三菱マテリアル銅地金は,電線分野では東京五輪や首都圏再開発関連,伸銅分野では多少の頭打ち感はあるものの,車載向けを中心に堅調な需要環境が見込まれるが,インドネシア・カパー・スメルティング社及び直島製錬所において定期炉修を実施したことなどにより生産量が減少したほか,製錬コストの増加等により,減収減益となった。金及びその他の金属は,原料中の含有量の増加等により金が増産となったものの,期末棚卸による棚卸減耗損の発生等により,増収減益となった。製錬部門では,金銀滓(E-Scrap)の処理能力拡大を図るべく,設備改善や集荷体制の強化を推進した結果,グループの金銀滓処理能力は年間16万tに達する見込み。一方で,金銀滓処理量の増加に伴い,製錬工程に投入される不純物の量や種類が多くなり,有価金属の回収効率の低下が生じていることから,これらに対応した設備増強等による操業の改善を行い,一定の効果を上げている。また,多様な原料処理で複雑化しつつあるマ-163-鉱山第778号2019年8・9月