ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

ページ
165/278

このページは 鉱山2019年8・9月号 の電子ブックに掲載されている165ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

鉱山2019年8・9月号

床探査に力を注いできた。このうち,チリでは,第Ⅲ州アタカマ鉱山近傍で取得した採掘権鉱区の各種探鉱を鋭意進めている。また,第Ⅳ州のアルケロスプロジェクトは,詳細なエンジニアリングの着手に向け資源量の精度向上を図るべく追加探鉱を実施しているほか,開発工事のための環境影響調査を進めている。これらに加え,東南アジアでは,カンボジア,ラオス,フィリピン及びミャンマー等において銅,錫を目的とした権益確保と探鉱を実施中である。(4)三井金属鉱業㈱ペルー共和国の鉛・亜鉛鉱山であるワンサラ鉱山ならびにパルカ鉱山で,操業域での探鉱を実施している。また,ワンサラ鉱山では深部域に対する探鉱・開発を実施中である。コンドールプロジェクトは,ワンサラ鉱山とパルカ鉱山の中間に位置しており,継続して探鉱を実施中である。カナダのインペリアル・メタルズ社,伊藤忠商事㈱と共に実施しているカナダのラドック・クリーク亜鉛プロジェクトでは,2018(平成30)年にJOGMECの制度を活用し,JOGMECを含めた4社による追加探鉱を実施した。(5)三菱マテリアル㈱フィジー・ナモシ地域では,2004(平成16)年に日鉄鉱業㈱が先行していた探鉱プロジェクトに参加し,その後,2008(平成20)年1月には豪州ニュークレスト社を加えた3社による共同探鉱を開始した。これまでにコンセプトスタディを終了し,現在,プレ・フィージビリティスタディを実施中である。2013(平成25)年6月にペルー南部のサフラナル銅鉱山プロジェクトへ参画し,プロジェクトの権益20%を保有している。現在は,フィージビリティスタディを行っている。(6)DOWAメタルマイン㈱・パルマープロジェクトアメリカ合衆国アラスカ州のパルマー亜鉛・銅探鉱プロジェクトにおいて,主要鉱体では,既存鉱量の確度向上のため探鉱試錐を行い,高品位の着鉱部が認められた。また,試錐の7割が鉱区内の鉱徴地の探査にあてられ,高品位の銀を含む鉱石に着鉱した。今後は,主に周辺鉱徴地の鉱量増と新規鉱体の発見を目標として探鉱活動を継続する。・ロス・ガトスプロジェクトメキシコ合衆国チワワ州のロス・ガトス銀・亜鉛鉱山開発プロジェクトでは,2017(平成29)年10月に開発の前提となる必要な環境許認可等を取得できたことから,約2年間に亘る開発工事に着手した。2019(令和1)年7月の操業開始に向け,斜坑の延伸,通気立坑の開削,選鉱場や尾鉱ダムの建設,送電線の設置など必要設備の建設を進めている。(7)パンパシフィック・カッパー㈱(JX金属㈱:67.8%,三井金属鉱業㈱:32.2%)環太平洋地域を中心に,主に銅及び金を対象としたプロジェクト発掘を実施した。具体的には,チリ・ペルー・アルゼンチン・豪州・パプアニューギニアで共同探鉱を展開するとともに,チリ・ペルーでは自社鉱区調査を推進した。(8)海外ウラン資源開発㈱(OURD)OURDが25%出資しているCOMINAK社は前年に引き続き,ニジェール共和国Akouta鉱山でEbba南鉱床の周辺探鉱を実施した。また,カナダでは権益7.5%を保有しているMcClean Lakeプロジェクトで既存コンダクター沿いに周辺探鉱を実施した。一方,同社が伊藤忠商事㈱及び三菱商事㈱と共同出資し,管理を委託されているJCU(Canada)Exploration社では,権益を持つ13件のカナダウラン探鉱プロジェクトのうち,4件で探鉱関連作業を実施した。Wheeler Riverプロジェクトでは広域探鉱を再開し,Phoenix鉱床・Gryphon鉱床の連続開発を目指したプレ・フィージビリティスタディを公表した。その中で,Phoenix鉱床の採掘方法にIn Situ Recovery(ISR)を選択し-157-鉱山第778号2019年8・9月