ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

基調を辿った。硫酸ニッケルの見掛消費は8.2%増の30.9千tへと増加した。その大半は電池向けであり,とくに電気自動車(EV)用リチウムイオン電池の正極材料向け需要の増加が続いている。(表1参照)4.輸入2018年度のニッケル(リファインド,チャージ,硫酸ニッケル)輸入は前年度比30.7%増の84.2千tと急増している。(表1参照)内訳は,リファインドが特殊鋼及び電池向け需要増を主因に増加し35.7%増の57.1千t,チャージは8.6%増の10.1千t,硫酸ニッケルはEV電池向け需要急増を背景に30.4%増の17.0千tとなった。リファインドのうちメタルニッケルの国別輸入(2018暦年)はオーストラリアが150.1%増の18.4千t,マダガスカルが29.8%増の12.6千t,ノルウェーが15.8%減の5.1千t,カナダが28.5%増の4.0千t,南アフリカが14.6%減の3.4千t,イギリスが6.4%増の2.7千tなどとなった。(表43参照)チャージのうちフェロニッケルの国別輸入は,ニューカレドニアが3.9%増の5.4千t,コロンビアは3.4%増の4.8千tなどであった。(表44参照)5.輸出2018年度のリファインドニッケル(メタルニッケル及び粉,フレーク)の輸出は前年度比23.8%減の18.3千tと国内需要増加に伴って減少した。チャージニッケル(フェロニッケル,酸化ニッケル)は3.4%増の59.4千tで,内訳はフェロニッケルが0.4%増の25.7千t,酸化ニッケルは5.8%増の33.7千t。硫酸ニッケルは国内需要急増に伴って1.2%減の1.5千tであった。この結果,ニッケル合計では4.6%減の79.1千tと低水準となった。(表1参照)6.在庫2018年度のニッケル(リファインド,チャージ,硫酸ニッケル)需給は,生産が前年度比0.9%減の184.2千t,輸入が30.7%増の84.2千t,内需(見掛消費)が5.7%増の182.7千t,輸出が4.6%減の79.1千tであった。この結果,在庫はリファインド(メタルニッケル及び粉,フレーク)が29.5%増の23.6千t,チャージ(フェロニッケル,酸化ニッケル)は23.5%減の11.0千t,硫酸ニッケルは17.8%減の326t,合計は23.4%減の34.9千tとなった。(表1参照)表6ステンレス鋼板用途別受注実績(単位:1000t)年度2014年度2015年度2016年度2017年度2018年度構成?18/17建設?86889085817.8▲4.7産業?75849796858.2▲11.5電気機械?54576262585.6▲6.5家庭?・業務?13513514113612512.0▲8.1輸送?32232333536235434.0▲2.2(うち?動??)27226829130830529.3▲1.0販売業者向け25726930228724923.9▲13.2その他1059999103908.6▲12.6内需計1,0341,0551,1261,1311,042100.0▲7.9輸出395379393362337▲6.9合計1,4291,4341,5191,4931,379▲7.6(出所)ステンレス協会-131-鉱山第778号2019年8・9月