ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

45.045.046.147.948.750.250.049.648.149.345.844.047.346.747.950.847.652.750.648.049.850.549.747.545.143.650.947.947.248.216.416.215.716.016.515.115.315.015.216.018.523.516.816.017.217.519.916.017.018.116.716.215.315.815.716.214.115.415.415.313.513.413.112.613.113.313.015.514.012.912.312.514.613.414.213.413.211.012.112.913.413.314.514.016.016.412.613.113.113.513.513.912.611.810.410.311.56.29.79.411.19.010.110.09.810.08.39.68.99.29.39.39.710.610.010.012.013.013.912.78.58.18.98.37.97.66.69.78.68.67.16.17.25.36.44.36.16.35.96.95.75.35.36.05.55.14.44.54.64.45.56.17.78.76.06.15.85.90% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%3.13.43.63.43.43.53.64.04.43.85.24.94.08.64.54.04.94.45.54.95.15.4亜鉛めっき鋼板その他のめっき伸銅品亜鉛ダイカスト無機薬品その他図2亜鉛内需用途別シェア筆者の知らないところで,需要増につながるような動きがあったなら,調査出来ていない自分の能力のなさが責められても仕方がない。実際にそのような分野や製品があったのだろうか。今一度調べてみたい。2018年度では,見掛けベースと報告値ベースでは結果は正反対となったが,どちらも,微増減だったことから,前の年度の横ばい推移だったと考えたい。つまり,2015年度からの内需の低水準推移は,多少の増減はあるが,継続中であると考えて行きたい。いつか,消費の低迷,需要の停滞という名の長いトンネルを抜け出ることはあるのだろうか。輸入は前年度比13.1%減の26.3千tと2年ぶりに低下した。輸出も前年度比4.2%減の73.8千tと同じく2年ぶりに減少した。図2によれば,2018年度の用途別シェアは,内需全体で微増だったこともあり,シェアの配分には大きな変動はなかった。つまり,亜鉛の需要構造自体はこの数年間盤石(少し言い過ぎかもしれないが)であるとも言える。しかしちょっと意地悪な言い方で言い換えれば,フレキシブルな対応は出来ていないとも言える。3.亜鉛めっき鋼板向け需要(報告値ベース)(表2,3,図3参照)2018年度の亜鉛めっき鋼板向け需要は,国内景気が停滞していたものの,前の年度の反動もあり,前年度比2.2%増の160.6千tとなった。しかしながら,亜鉛めっき鋼板生産は2018年度で,前年度比1.8%減の1,036万tとなった。同鋼板の出荷も同1.6%減の1,032万tとなった。前の年度まで鋼板自体の生産量が2年連続で上昇したものの,需要量自体は低下,2018年度ではその反対の現象となった。だが,鋼板自体の生産量は以前より減少しており,チグハグ感が出ているが,全体的には減退基調にあることは間違いないだろう。10年以上前の1,400万tに戻ることはまず考えられない。今後はこの1,000万t台レベルの生産を死守できるかが,亜鉛需要量の後退を引き起こさず,国内の需要を一定に保つことにつながるだろう。4.その他めっき向け需要(報告値ベース)(表2,4参照)その他めっき向け需要量も,前年度比3.1%増の58.4千tと4年ぶりに増加したが,以前ほどのレベルまで復活というわけにはいかなかった。というのも,溶融亜鉛めっき生産が,ここ数年,低迷状態から抜け出せないでいるからだ。鉱山第778号2019年8・9月-114-