ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

Ⅲ.輸出入1.精鉱輸入(表7参照)鉛精鉱輸入は,2012年より精鉱を輸入する製錬所が2ヵ所となったことで2012年以降減少し,2015年でもその傾向は止まらなかったが,2016年ではスクラップ原料の入手難もあり,前年比増となった。2017年では海外鉱出の生産はプラスだったが,精鉱輸入は減少に転じた。2018年では原料事情の悪化により精鉱輸入は2年連続で減少,この10年間で最も低い輸入数量となった。主な供給元である豪州,米国,ペルー,ボリビア等の顔ぶれに変化はなかった。ここ数年では,ホンジュラス,南アの両国から,一定量の輸入がある。2.地金輸入(表8参照)2018年度の鉛地金輸入は,内需増すなわち蓄電池向け需要の増加に伴い,前年度比3.4%増の44.9千tと2年連続で増加した。輸入ソースでは,豪州,台湾,インドネシア,カザフスタンからの輸入が増となり,サウジアラビア,ベトナムからも急増した。これらの国からの輸入実績が増加するなか,韓国,カナダ,アラブ首長国連邦からの輸入は減少した。英国からは4年連続で皆無となった。3.地金輸出(表9参照)2018年度の地金輸出は,量は少ないものの,再び前年度比大幅増となった。輸出は2009年度に過去最高を記録したものの,そのピークから5年連続の減となったが,2015年度では増加に転じた。さらに,2016年度ではそれを4.5%上回った。ところが,2017年度では一転して激減したが,2018年度では再び増加に転じた。ただ,インドネシア向けが輸出全体の7割近くを占めている。表7鉛精鉱輸入(暦年ベース)(単位:含有量t,%)平成21年平成22年平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年平成28年平成29年平成30年構成比30/292009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年オーストラリア47,06447,90155,63052,48850,13041,14145,11045,90438,91132,73038.9▲15.9米国28,75826,06818,15919,73918,03922,22817,67217,12517,15220,76024.721.0ペルー3,7248,1337,4585,0413,5868,4667,74510,2388,73510,65712.722.0ボリビア18,63011,53814,51311,46914,69112,53911,8417,95511,71410,13612.0▲13.5南アフリカ2,0364,2425.0108.3ホンジュラス1,2903,3493,3362,3082.7▲30.8ブラジル8659251,1661,0831.3▲7.1メキシコ5898951,8022,0691,6359601.1▲41.3ロシア3247490.9131.2トルコ131504200.5チリ21411150.0▲54.5インド950.0▲44.4グアテマラ250143イラン241韓国14151441812カナダ2022,106アルゼンチン1,150中国ルーマニアスペインタイギリシャミャンマーインドネシア北朝鮮ナミビアその他2955355908379031,4775861,365215910.1▲57.7合計98,68794,19096,37791,46790,35287,83585,38589,11585,24484,146100.0▲1.3出所:経済産業省資源エネルギー庁資料-105-鉱山第778号2019年8・9月