ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

表3再生鉛需給表(単位:t)平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度平成29年度平成30年度30/292009年度2010年度2011年度2012年度2013年度2014年度2015年度2016年度2017年度2018年度%期初在庫4,5683,5843,8044,1883,6084,0103,7803,1153,2024,16930.2生産54,98145,19544,40447,77840,79440,85739,37340,63740,00642,5056.2発生2228917900000-輸入5,6444,56910,33913,4234,6143,9264,5624,3876,7254,916▲26.9供給計65,21553,37658,55665,40649,02548,79347,71548,13949,93351,5903.3見掛け消費(供給計-輸出-期末在庫)41,28228,50844,31856,86039,22739,69139,28837,62942,37434,564▲18.4内需計(報告値,需要部門を単純合計したもの)53,07454,73257,28755,16257,79061,58960,39952,68556,82464,46713.5うち,蓄電池36,32341,11144,99446,09049,23059,24458,59148,74752,75060,87515.4輸出20,34921,06410,0504,9385,7885,3225,3127,3083,39011,744246.4需要計73,42375,79667,33760,10063,57866,91165,71159,99360,21476,21126.6期末在庫3,5843,8044,1883,6084,0103,7803,1153,2024,1695,28226.7過欠分(見掛け消費-内需計)▲11,792▲26,224▲12,9691,698▲18,563▲21,898▲21,111▲15,056▲14,450▲29,903出所:非鉄金属等需給動態統計(経済産業省資源エネルギー庁編)ろう。報告値の消費には,供給量からみて,たぶん消費のダブルカウントがあると思われるが,この6年間は供給量や輸出量からみて,実際の消費量はほぼ年間40千t前後で横這い推移と考えるのが自然である。再生鉛の主要需要分野である蓄電池向けは,国内の鉛蓄電池生産はほぼ横ばいだったものの,自動車用の伸びもあって2年連続で上昇した。一方,輸入は前年度比26.9%減の4.9千tと反転し,輸出は生産増も影響して前年度比同3倍強の11.7千tとなった。総在庫は生産増を背景に年度初の4千t台へ年度末に5千t台へ積み上がった。3.内需動向及び輸出入(表2,図2参照)2018(平成30)年度の電気鉛地金の見掛け消費(供給計-輸出-期末在庫)は,6年ぶりに低下したが,報告値ベースは見掛け消費とは反対に前年度比増となった。報告値は3年連続のプラスで,見掛けと報告では再生鉛とその結果が一致した。報告値の消費では,蓄電池向けの需要が3年連続の国内の自動車生産の増や鉛蓄電池の生産増(鉛量で増,個数は減)を受けて前年度比プラスとなった。需要全体では,蓄電池向けとその他向けの需要以外は振るわず,すべて前年度比マイナスとなった。図2によれば,2018年度では,蓄電池向けの内需全体に占める割合が4年ぶりに低下し,91.7%となったが,90%の大台は維持した。その他はそのシェアを上昇させ6.4%となった。この2需要分野だけで,98%を占めるに至っている。ただ,簡単に言ってしまえば,この10年間,鉛の需要構造にほとんど変化がない。輸出入に関しては,輸入が内需増を受けて2年連続で上昇,輸出は量に関しては少ないが2年ぶりに上昇に転じた。4.蓄電池向け需要(報告値ベース)(表2,4,5,図3,4参照)2018年度の蓄電池向け需要は,上記の通り,3年連続の国内の自動車生産の増加を受け,前年度比14.6%増の242.5千tと,こちらも3年連続で増加した。これは,今までの過去最高値だった2007(平成19)年度の212.5千tを抜き,史上最高の需要量となった。年度前半はやや同分野の需要は停滞していたが,年度後半に自動車生産台数増や自動車用鉛蓄電池の生産増,また同蓄電池の需要増もあって,大きく上昇した。表4によれば,それらを裏付けるように,2018年度の蓄電池生産では,個数,鉛量両方で自動車用は前年度比増となった。だが,その他用は鉛量で微増したものの,個数では減となった。一方,2018年度の自動車生産台数は,前年度比0.7%増の9,750,021台と3年連続で増加,内販も同じく3年連続でプラスとなった。自動車輸出台数も好調で,前年度比1.1%増の4,837,553台と4年連続でプラスとなった。しかし,2018年度の二輪車生産台数は前年度比1.2%減の626,668台と3年ぶりに前年度実績を下回った。鉱山第778号2019年8・9月-100-