ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

表9鉛・亜鉛鉱山・製錬所の供給障害及び減産例(2018年~2019年3月)国名会社名鉱山・製錬所名内容カナダノランダインカムファンドCEZバレーフィールド亜鉛製錬所2017年2月12日から11月25日まで労組のストライキのため稼働率は50-60%にとどまっていたが,2018年1月末までに正常操業を回復。ニルスターマイラフォールズ亜鉛鉛銅鉱山2015年4月から亜鉛価格低迷のため操業を休止していたが,2018年第2四半期に再開。テックリソーシズトレイル鉛製錬所2018年8月20日森林火災のため操業を中断したが27日に再開。米国タイタンマイニングエンパイアステート亜鉛鉱山2008年に亜鉛価格低迷のため操業停止したが,2018年1月操業再開。7月27日,坑内事故のため操業を停止,31日再開。10月2日坑内事故のため操業停止,22日,事故現場での採掘を除いて正常操業を回復。2019年2月22日,レイオフを実施し,適正規模の生産とコスト削減を目指す。ペルーネクサリソーシズカハマルキーヤ亜鉛製錬所2018年3月5日労組がストライキに突入,9日収拾,12日正常操業回復。シエラメタルズヤウリコーチャ鉛亜鉛鉱山2018年3月17-18日ストライキ。2019年3月19日労働協約更改交渉決裂で労組がストライキに突入したが,ペルー労働省が違法スト宣言。ボルカンアニモン/イスライ鉛亜鉛鉱山2018年5月28日安全対策検証のため採掘操業を停止,6月14日再開。トラベリマイニングサンタンデール亜鉛鉱山2018年9月地域住民が投資義務が果たされていないとして主要アクセス道路封鎖。ロシアエレクトロジンクウラジカフカス亜鉛製錬所2018年10月21日火災事故が発生し操業停止。周辺住民や地方議会は有害物質による土壌汚染を理由に永久閉鎖を要求。2019年2月7日永久閉鎖。ナミビアヴェダンタリソーシズスコーピオン亜鉛精製工場2019年2月22日-3月6日鉱山部門がストライキに見舞われ鉱石在庫が枯渇したため,3月12日から5週間操業を停止。中国2018年6月1日-7月1日中国生態環境部が河南省を含む10省の鉛製錬所で環境査察を実施。一部の製錬所は減産を命じられた。査察期間中の生産損失は50%。2018年5月末グレンコアが鉛スラグをノルデンハム製錬所(独)産精鉱として輸入し,同社北京事務所社員と受入側の済源吉利製錬の幹部が拘留された。中国では製錬所原産二次原料は輸入禁止のため,硫酸鉛製品として輸入されてきた。しかし,政府のブルースカイ計画に基づく環境規制強化の下,税関当局が鉛製錬所の検閲を強化したため,スラグのみならず滓類,ドロス,その他二次副産物などの取引が停止状態にある。2018年6月末中国の亜鉛スメルターは亜鉛の価格やTCの悪化を背景に10%の協調減産を実施することに合意。韓国永豊石浦亜鉛製錬所2018年4月韓国環境部は飲料水に利用される洛東江に廃棄物を排出しているとして環境団体や住民が提訴したことを受け20日間の操業停止を命じた。排水中に環境基準を超えるフッ化物,セレニウムが検出されたと指摘。8月14日環境当局から20日間の閉鎖命令を受け,永豊は行政審判手続を要求したが,10月23日郡中央行政諮問委員会は4月の決定を支持した。コリアジンク温山亜鉛製錬所2019年2月変電設備が火災に見舞われれたが生産への影響はなかった。豪州センチュリーリソーシズセンチュリー亜鉛鉱山テイリング処理プラント2018年9月テイリングからの亜鉛精鉱生産を開始したが,精鉱中の鉛品位が契約条件の基準値を上回った。2019年1月31日本格生産を7月26日に開始する見通しを示した。ニルスターポートピリー鉛製錬所2018年12月再建プロジェクトの一環として旧炉の操業を停止したが,新炉への移行により生産への影響はない。-97-鉱山第778号2019年8・9月