ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

表7世界の鉛亜鉛鉱山,製錬能力の増減推移(単位:1000t/年)2014年2015年2016年2017年2018年鉛鉱山150.030.024.071.0155.0▲185.0▲83.0▲10.0増減150.0▲155.0▲59.071.0145.0鉛製錬所280.0170.070.00.0234.0▲203.00.00.0▲560.0増減77.0170.070.00.0▲326.0亜鉛鉱山454.0105.0169.0417.0974.0▲8.0▲899.0▲88.00.0▲20.0増減446.0▲794.081.0417.0954.0亜鉛製錬所400.045.0100.0240.0▲216.0▲90.00.0▲105.0▲100.0増減184.0▲90.045.0▲5.0140.0(出典)国際鉛亜鉛研究会メキシコは343千tで横ばい,カナダは10.9%減の255千t,ブラジルは1.5%減の192千tであった。ヨーロッパでは,ドイツが11.0%減の315千t,英国が3.1%減の313千t,スウェーデンが4.2%増の175千t,マケドニアは3.4%減の168千t,ポーランドが160千tで横ばい,ロシアが7.1%増の150千t,ベルギーが8.8%減の125千tであった。オーストラリアはポートピリー製錬所の再建工事の影響から7.1%減の196千tと200千tを割り込んだ。(3)鉛地金消費2018年の世界の鉛地金消費は前年比1.2%増の11,723千tと3年連続で増加した。(表5参照)2018年の世界経済は実質経済成長率が3.6%と前年の3.8%からやや鈍化した。主要地域別には米国が2.2%から2015年以来となる2.9%に上昇したが,EUが2.7%から2.1%に,ユーロ圏が2.4%から1.8%に,日本が1.9%から0.8%に,中国が6.6%と1990年以来の低成長に,新興経済圏も4.8%から4.5%に鈍化した。国際自動車工業連合会(OICA)によれば,2018年の世界の自動車(四輪車)生産台数は1.1%減の9,575万台と9年ぶりに減少に転じた。主要地域別には,中国が4.2%減の2,781万台,米国が1.1%増の1,132万台,日本が973万台で横ばい,EUが2.2%減の1,796万台,新興経済圏ではインドが8.0%増の517万台,メキシコが410万台で横ばい,韓国が2.1%減の403万台,ブラジルが5.2%増の288万台,ロシアが13.9%増の177万台であった。鉛の地域別消費はアジアが1.3%増加,アメリカ,ヨーロッパ,アフリカ,オセアニアが横ばいであった。アジアでは中国が4,977千tで横ばい,韓国が1.1%減の616千t,インドが8.2%増の597千t,日本が4.9%減の271千t,トルコ,タイが増加,インドネシアが横ばい,台湾が減少した。アメリカ大陸では,米国が1.5%増の1,655千t,ブラジルが245千tで横ばい,メキシコが2.1%減の238千tであった。ヨーロッパはドイツが2.5%増の405千t,イタリアが249千tで横ばい,スペインが2.6%減の258千t,英国が2.7%増の227千tであった。(4)鉛地金の需給バランス及び在庫2018年の世界の鉛地金生産は前年比1.4%増の11,644千t,消費は1.2%増の11,723千t,この結果,需給バランスは前年の▲102千tから▲79千tへ2年連続で供給不足となった。(表2参照)2018年末の世界の報告在庫は前年末比16.0%減の388千t,在庫/消費比率は2.1週間から1.7週間に低下した。(表6参照)このうちLME在庫は前年末の141千tから109千tへと22.7%減少した。上海先物取引所在庫は42千tから16千tへと61.9%減少した。生産者在庫は2.7%増の152千t,消費者在庫は15.3%減の111千tとなった。-95-鉱山第778号2019年8・9月