ブックタイトル鉱山2019年7月号

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概要

鉱山2019年7月号

[鉛製錬工程図]契島製錬所パンフレットより離され,スライムは鉛スライム処理工程で,粗金,電気銀,電気ビスマスに加工される。●カソードは,苛性ソーダを添加するハリス精製法によって,微量のスズを分離し,電気鉛に加工する。焼結排ガスは,硫酸工程で処理され,回収された98.5%の濃硫酸が出荷されている。●電気は,対岸の竹原市から海底ケーブルで110kVの特高圧電線1系統で受電し,水は大崎上島から海底配管で供給を受けている。4.おわりに今回の見学会では,東邦亜鉛と契島製錬所の概要説明と所内見学をさせていただき,鉛製錬事業における生産効率化に向けた取り組みの詳細と,現場のご苦労を知る良い機会となりました。リサイクルを含む鉛を取り巻く世界的な事業環境が大きく変化している中,日々積み重ねられている地道な改善を知ることができ,関係者の方々に敬意を表します。私たち非鉄製錬業各社は,非鉄金属を生産するとともに,廃棄物処理,資源回収にも大きな役割を担っておりますが,益々国際的に環境規制や競争が激化する中,同業他社の現場を見学し,生の声を聴き,今後の参考になる知見と改善への勇気を得ることができました。最後に,大変に有意義な見学会であったことをご報告致しますとともに,日本鉱業協会工務部会の見学会を快くお引き受けいただきました東邦亜鉛株式会社並びに,契島製錬所の皆様に深く感謝申し上げます。以上-55-鉱山第777号2019年7月