ブックタイトル鉱山2019年7月号

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概要

鉱山2019年7月号

地域別には,2018年に環境監査等の影響で3.1%減の567万トンとなった中国が,2019年は大きく回復し5.3%増の597万トンとなる。ヨーロッパは,主に2018年10月にElectrozinkの年産能力10万トンのVladikavkaz製錬所が閉鎖されたことによりロシアでの生産量が大幅に減少した結果,0.8%減少すると予想されている。フランス,イタリア及びノルウェーでは増産が見込まれるがロシアでの減産をカバーできない。メキシコでは,Industrias PenolesのTorreon製錬所における年間12万トンの生産能力拡大による恩恵を受け,亜鉛地金生産は2019年には増加すると予想されている。インド,日本,ナミビアでも増産が見込まれている。(3)需給バランス当研究会は,2019年の亜鉛地金の世界的需要が供給を超えて,引き続き12万1千トンの供給不足と予想。3.今後のスケジュール中国の需要動向から大きく影響を受けるが,最近ではインドも存在感を増してきている。2019年の世界経済成長は鈍化すると見られ,また米中の貿易戦争や保護主義の影響がどこまで出るかは不透明感があり,金属の需要への影響が懸念される。当研究会の次回会合は,ポルトガルのリスボンで,2019年10月23日に合同研究会セミナーを開催し,その後10月24日,25日に第64回セッションを開催することを決定した。以上-39-鉱山第777号2019年7月