ブックタイトル鉱山2019年7月号

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概要

鉱山2019年7月号

見学会E班(新素材部門)岡山大学大学院自然科学研究科,大学院ヘルスシステム統合科学研究科JFEスチール株式会社西日本製鉄所(倉敷地区)高周波熱錬株式会社岡山工場見学記三井金属鉱業株式会社機能材料事業本部機能材料研究所第3センター瀬戸康博1.概要今年度の現場担当者会議・新素材部門見学会は,6月13日に岡山市内にある岡山大学を訪問し,翌6月14日は貸切小型バスで移動して,倉敷市のJFEスチール株式会社西日本製鉄所,および総社市の高周波熱錬株式会社岡山工場を訪問しました。岡山大学では,産学官融合センターの正岡先生から大学の概要をご紹介いただいた後,大学院自然科学研究科の仁科先生から「黒鉛の酸化・剥離によるカーボンナノシートの作製とその応用」,大学院ヘルスシステム統合科学研究科の紀和先生と堺先生からそれぞれ,「テラヘルツ技術」,「磁気を用いた新規非破壊検査技術」について研究テーマのご説明を受け,質疑応答を通じて活発な議論を行いました。翌日のJFEスチール㈱では,広大な敷地内をバスで移動しながら見学して回り,その後,見学センターの展示を見学しました。最後に高周波熱錬㈱では,自動車向け部品の熱処理工程の工場見学をしながらご説明を受けました。今回の見学会参加者は,初日,2日目とも,13名でした。2.国立大学法人岡山大学岡山大学は,明治3年に創立された「岡山藩医学館」がルーツですが,大学創立は,岡山師範学校などと統合された昭和24年とされています。今回お邪魔した「創立五十周年記念館」は,岡山駅から車で約15分の岡山大学キャンパス内にあります。この建物の2階会議室にて,産学官融合センター長の正岡准教授から大学の概要説明を受けた後,3人の先生方から最新の研究テーマについてご説明を頂きました。2-1.岡山大学研究推進機構産学官融合センター正岡英治准教授岡山大学では,他大学と同様に,研究者は大学院に所属しています。大学院で新材料開発に関わるのは,主に自然科学研究科,ヘルスシステム統合科学研究科の研究者となります。ヘルスシステム統合科学研究科は,昨年度から新設された研究科で,医工連携に文系の学術分野を加味した,特色ある研究科とのことです。学部の学生さんの出身地を見ると,三分の一近くが岡山県で,これに兵庫県と広島県を足すと約半分を占めるとのことです。理学部140名と工学部460名の入学定員に対して,約7割が大学院へ進学するとのこと。大学院卒業後の進路としては,自然科学研究科では5%が進学,75%が製造業に就いているそうです。また,「SDGs達成に向けた岡山大学の取組事例集」の冊子も頂戴し,岡山大学が大学の目的に掲げている「人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築」に向けた取り組みもご紹介いた鉱山第777号2019年7月-22-