ブックタイトル鉱山2019年7月号

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概要

鉱山2019年7月号

東平ゾーンは,標高約750mの山中にあることや,残された貯鉱庫跡の雰囲気,かつて街として栄えたという歴史などから「東洋のマチュピチュ」と称されている。なかでも東平貯鉱庫跡は,愛媛県と広島県の間のしまなみ地方で産出された花崗岩を使って明治時代に築かれたとされる。マチュピチュのような標高ではないが,貯鉱庫跡に着いた頃には雨が降り出し,まるで本家の雲海を匂わせるような風景を演出してくれた。当時は,銅山関連施設をはじめ学校,病院,娯楽場,社宅などの生活施設が整備され,約3,800人が暮らしていたそうである。東平歴史資料館では,江戸時代の銅採鉱状況を模したジオラマや当時の写真などから,幹線道路や運搬坑道が整備されていない中,歩いていくことすら困難な山中において,手作業で行っていた当時の採鉱の過酷さを垣間見ることができた。5.謝辞最後に,本見学会を受け入れていただき,また,懇切丁寧なご案内・ご説明をしていただいた,別子銅山記念館・日暮別邸記念館の方々,新居浜観光ガイドの会の清水様,並びに引率し東平ゾーン東平貯鉱庫跡東平ゾーン東平歴史資料館外観端出場ゾーンマイントピア別子外観東平ゾーン案内図別子銅山ジオラマ-11-鉱山第777号2019年7月